【創刊号】創刊に先立って





「あなたは“ワカモノ”と呼ばれる年齢だった頃、どんなことを考え、行動していたか」








こう聞くと、父は昔を懐かしむように少し遠くを見つめながら、噛みしめるようにポツリ、ポツリと自分の青春時代について語り始めた。





私は今自分が通っている大学で沖縄についての研究発表を行う際、沖縄出身である父に当時の様子を聞き取り調査したのだが、

その時の父との対話は、休日居間でテレビを見ながらこたつテーブルの上の柿ピーを頬張る彼の普段の背中からは想像もつかないような彼自身の歴史を探ることが出来たし、そのインタビューを通して父との会話が増えたことが何よりも嬉しかった。


対話を通して自分自身が成長し、相手との距離も縮まることがとても実感できる“インタビュー”と言うものに大きな魅力を感じた。



また私自身、音楽活動を行なっていく中で、また、他の学生たち、アーティストと関わる中で、

今の若い人たち、“ワカモノ”たちの作品群、各々が行うプロジェクトなどは非常に良質なものが多く、完成度が高いことに感銘を受けたのだが、

それ以上に驚いたのが、そういう素晴らしいワカモノたちの活動、成果が、世の中にほとんど知られていないという事実であった。



この現状を打開するには小さすぎる一歩かもしれないが、

このまま何もせず、才能ある若人たちが他に埋もれてしまっているのは私としても納得がいかないのだ。








“ワカモノ”と呼ばれる期間は、長い人生の中でも特別な期間だ。

おまけにその”ワカモノ”の賞味期限は、短い。



いくら年老いた後あなたが金を積んでも、若かりしあの頃は一生、戻ってくることはない。




そんな”ワカモノ”時代を懸命に生きるワカモノの姿を切り取ることを使命とするこのWAKAMONO MEDIA FUKUOKAが、今日創刊される。


福岡のワカモノを対象に作られるこのマガジンは、インタビュー記事のみで構成されるわけではなく、

福岡の様々なカルチャーシーンや食べ物、観光など、いわゆる”雑誌”としての側面が強いわけではあるが、

この、”頑張るワカモノ、人生の先輩方へのインタビュー”が創刊の根底にあることはどうか忘れないで欲しい。



もし、あなたが弊webマガジンを読んで何かを感じることが出来れば、幸いだ。






全ての頑張るワカモノたちに感謝を込めて。

written by 島

WAKAMONO MEDIA FUKUOKA

ワカモノメディアが運営するWEBマガジン 福岡のファッション、音楽シーン、シティカルチャー、ライフスタイルなどなど 幅広いトピックをお送りいたします

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