【創刊号特集】ワカモノインタビュー〜がやがや門 竹中理子〜


糸島




海・山両方の自然に囲まれ、牡蠣小屋、また一の塩プリン、つまんでご卵など食の面も充実していることから近年福岡でも有数の観光地として脚光を浴びているここ福岡県の糸島エリアの中でも山に囲まれた元岡という地に広大なキャンパスを持つ大学がある。


九州の雄、九州大学だ。



自然に囲まれたこの美しいキャンパスに通う学生たちは、生き生きと勉学に取り組んでいる。




そんな九州大学伊都キャンパスのほど近くに一軒の古民家があるが、

その立地とは裏腹に客入りも多く、非常に活気に溢れている。




”学生と地域の方々との交流の拠点を目指す”

今回はそんな思いで立ち上げられた元岡のがやがや門を取材した。


九大のお膝元

九州大学より車で約5分のここがやがや門で、運営する学生の代表の方と待ち合わせた。


奥で電話をしている女性がいる。彼女であろうか。

私は彼女が電話を切るまで少し待ち、話が終わった頃を見計らってその女性の元へと寄る。


「すいません、ここを運営していらっしゃる学生の方ですか?」

『そうです。あ、今日インタビューしてくださるライターの方ですかね。』


初めて対面する私に少し顔が硬いが、『どうぞ』と奥まで案内してくれた。


古風な佇まい




「では簡単にプロフィールをお願いします。」

『はい、九州大学工学部物質科学工学科二年生(今年度より三年生)の竹中理子です。年齢は二十歳。趣味はドラマ鑑賞です。』

「あ、僕も今年20歳になるんですよ。」

『ハタチなんですか?じゃあタメですね。』


同い年ということを確認し、先ほどの緊張がほぐれたようだ。

少し笑みが浮かんだところで次の質問へと移る。


「このがやがや門という場所の説明をお願いできますか?」

『もともとは、商工会ががやがや門を所有していたのですが、せっかく九大がちかくにあるということで、地元と九大をつなぐ場所を作りたい、という思いから始まりました。

普段は商工会の方が事務所として利用している他、学生がよるイベントをしたり、一般の方がお昼日替わりカフェをしたりしています。』


ここがやがや門にはカフェが併設されており、利用者は美味しい食事やドリンクを取りながら各々会話を楽しんだり作業をしたりする。



『その他にも、定期的に地域の方々と私たち学生が一緒になって行う行事も行っていまして。元岡小学校で行われる地元の方々が出席する運動会に参加したり、清掃活動なども積極的に行っています。


『一つ面白いイベントがあったのですが、バケツでプリンを作る、というものがありまして。』

「バケツでプリン?」

『はい、これです。」

「でっか!」


「何これ、隣の鍋と大差ないくらい大きいじゃん。」

『そうですね笑

かぼちゃのプリンとかも作ったんですけど、その時は深夜、ずーーっとかぼちゃを潰す作業をして、”終わんないねー”とか言いながら。』

「すごいですね笑」







餅つき大会に参加する学生



元岡小学校での運動会



活動後、地域の方々と一緒に打ち上げ






地域住民と学生の交流の拠点を作りたい

「2012年スタート以来、学生と地域住民との交流を深めていったそうですが、がやがや門としての今後の展望はどのようになっていますか?」

『最終的には九大(全体)とこの地域がつながる(一緒にコミュニティ形成をする)ことを目標にしています。

しかしその目標にはまだまだ届かないので、まずは私たち運営の学生が地域の方々と強い結びつきを作ることから始めていきたいと考えています。』



地域の人々との、温かなコミュニティづくり

近年のトレンドとして、自分の住んでいる地区の住民たちともっと触れ合う機会を増やそう、コミュニティーを作っていこうという動きがある。

これは戦後ムラ社会が崩壊、”個人”が優位となり、”隣人の顔も知らない”ことが当たり前になってしまった現代への対抗策として徐々に広まりつつあるムーブメントで、2018年現在ではこの考えはまだまだ浸透していないエリアが多数であるが、彼らのように若い学生たちが率先して地域社会を盛り上げようとしているのは称賛されるべきであり、この活動は日本全国に広めるべきではないだろうか。


”地域住民と学生の交流の拠点を作りたい”

彼らのスピリットが多くの人に伝播すれば良いな、と心から思う。



宣伝

『今年の5/5、ゴールデンウィーク真っ只中ですが、がやがや門祭りを今年も行います!

詳細は昨年の資料及びがやがや門Twitter、Facebook、HPにてご確認ください!』




written by 島

WAKAMONO MEDIA FUKUOKA

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